【ゲーム紹介】
時は大正時代。主人公、野宮百合子(名
前変更可能)の誕生日に屋敷で豪華なパーティが催された。由緒ある華族とはいえ困窮していた野宮家であったが、主人公の将来のため父が苦心して作り上げた
立派なものだった。ところが、その宴の途中暴漢が屋敷を襲い、父が殺され、それから母も調子を崩してしまう。そんな野宮家の行く先を案じる主人公に成金の
斯波純一が援助を申し出る。しかし、その条件は2人が結婚するというもので…。
”近親相姦”等をテーマにした、今までよりももっと黒い乙女ゲーム。初回盤にはエクストラシナリオディスク(ボイスなし)が同梱。
【感
想】
・まとめ
これは凄い!大人向け乙女ゲームの限界まで挑戦してくれた感じです。今まで見たこともないようなキツイ展開があるので、苦手な方は手を出さないほうが無
難。自分はかなり楽しめました。「ひぎいいいいいいい」なんて悲鳴、初めて聞いたよ…wwwボリュームが少ないので★8つにしようかと思いましたが、思
いっきりやってくれたアロマリエさんに敬意を表し、★9つです。
・シナリオ[★★★☆☆]
大正時代ということで、文章も時代に合わせてカタカナ語が漢字表記されたり、表現も凝っていて雰囲気が出ていました。大正時代という設定自体も珍しくて
良かったです。義兄ではない、本当の兄との近親相姦もあって、今までにない乙女ゲームをプレイできて嬉しかったです(実は義兄妹ではない近親相姦モノって
苦手なんですが、今作の主人公と彼の関係は大丈夫でした)。
エンド数が多く、しかもバッドエンドでも話が少し続いていて楽しかったです。その内容も凄いんですけどww
クリアすると新たなルートが開くのは良かったものの、話は短く、どのルートも全体的なストーリーは一緒(最後に黒幕と対峙ww)であるため、ボリュームが
少なく感じます。唐突な展開が多いので、その点じっくりと描いていれば非常に素晴らしい作品になっただろうに勿体ないです。私の場合、1キャラ約2〜3時
間でクリアできました。2日ぐらいあればコンプできると思います。
Hシーンは濃いです。でも、3Pは1種類しかないのが残念。しかも想像通りの組み合わせでしたww
・キャラクター[★★★★★]
成金の
斯波さんがとても良かったです。強引な性格って素敵wwその上、毒を盛られても二股しても一途なままなんてwwなかなかこういうキャラクターっていないですよね〜。でも、そこまで主人公を好きになった理由がちょっと納得できなかったな。
執事は壊れたときの行動に驚き…いや、ドン引きしましたww1番まともに見えて、ホント凄いですこの人…w瑞人兄さんは…想像通り駄目人間で好きになれなかったです(すみません)。境遇は本当に可哀そうですけど。できれば、彼はもうちょっと主人公に過保護でいて欲しかったですww
真島は顔からして好みでしたwwイケメンwwしかも、クリア特典のトゥルーエンド時のツッコミキャラが面白かったですww主人公の周りはボケキャラばっか
りだったのねww本編では彼の”闇の阿片王”という称号に、ギャグシーンじゃないのに何度も笑わされました。彼とのグッドエンドは、主人公が真相を知らな
いままというのが残念です。しかも、阿片王で居続けるのか…。いつまで幸せでいられるんでしょうね…。
鏡子さんとの百合エンドがあることには驚きでした。ただ、ちょっと中途半端な内容だったんで、やるならもうちょっと踏み込んで欲しかったかも。
・絵[★★★★☆]
男性キャラクターはかっこいいし、女性キャラクターは美人で、絵は綺麗です。ただ、立ち絵やスチル共に角度によっては別人に見え、安定してない印象で
す。絵柄は好みなので、ちょっと残念でした。スチルの枚数は多いし、全て丁寧に描かれているところは良かったです。また、終盤の抱き合うシーンで主人公と
真島がお互い顔が似てることに気付き、目から鱗でしたw
・演出[★★☆☆☆]
立ち上がる時など、ちょこちょこ立ち絵に動きが入るんですけど…はっきり言って変ですwwなんだか見ていて笑ってしまった。背景は酷すぎです。安っぽい塗りのせいかな。背景を見ると気分が萎えてしまう。もっと頑張ってほしかったです。
BGMは種類が多いし、大正の雰囲気が出ていてよかったです。
ボイスは……なぜだろう。アロマリエさんの作品って、いつも自分の想像していた声と違う…ww大人っぽい声の人が多いのかな。もちろん、プレイしていくう
ちに慣れます。ただ、お兄さま、声が小さすぎて聞こえなくってよ?…かといって怒鳴り声は耳がキーンとするしww設定をいじっても丁度良い音量には設定できなかったです。
・システム[★★★☆☆]
不満は多いです。まず、メニューが分かりにくいのと、小さくて押しにくいww最初見たとき”保存”と”記録”で「どっちがセーブ!?」と叫びました(心
の中で)wwプレイ中も慣れるまで馬鹿な私は「履歴ってどれだっけ?」と、よく間違えたものです…wwそれでも、ボタンは小さすぎて押し間違えたり、ク
リックできてなかったりとかなり不便です。私の手先が不器用というのもあるんでしょうけど…(涙)。
あと、クイックセーブ・ロードがメニュー画面上に無いので、プレイしにくいです。左上のファイル(F)をクリックする必要があります。こんな面倒なも
の、”クイック”なんて呼べるでしょうかww私は全く使いませんでした(というか気づかなかった)。次の選択肢までジャンプ機能があるのは便利です。ス
キップも早いです。
【特典感想】
真島が気になってたから→アニメイト。そして、特典2種類だから→メッセサンオー…という理由で複数買いでしたww藤田の「狂気の足音」という題名にも惹かれたんですが…我慢我慢ww
真島モノローグCD「庭師の仕事」(アニメイト特典)
良かったです。20分弱と特典CDにしては長め。グッドエンド後の内容ですが、切ない…!題名の”庭師”というのは、再び真島が庭師に、主人公が姫様に
戻ってプレイするということを指しますwwで、その後「今度は兄役なんてどうですか?…あはは、冗談です。瑞人様の真似はできません」なんて言う彼にグッ
ときます…(涙)。ううう…。ドラマCDを聞いて感動するのは初めてかも。
瑞人モノローグCD「お兄様の折檻」(メッセサンオー特典) 25分弱。特典CDにしては長いです。お兄さまは絵描きではなく、詩人だと思うwwそれと、達した時の声にエコーがかかっていて笑ってしまいましたwwww
書下ろしSS小冊子「斯波編」(メッセサンオー特典) 手作り感あふれるつくりでちょっと驚きましたwラブラブでよかった。斯波さんが幸せそうで何より。